妊娠・出産 妊娠初期

双子の出生前診断NIPTを受けるまで。費用は?デメリットは?

双子の出生前診断NIPTを受けるまで。費用は?デメリットは?

妊娠時の年齢が39歳ということもあり、我が家では出生前診断を受けることを決めていました。
検討した結果、NIPTを受診したのですが、その検討経緯をまとめてみようと思います。
受診を検討されている方の参考になれば幸いです。

※本記事は出生前診断についての記載です。出生前診断に否定的な方・苦手な方はご注意ください。
また本情報は私が出生前診断を検討した2021年末時点のものです。最新情報は各自調べていただければと思います。

出生前診断を検討したきっかけ

私は高度不妊治療を経て妊娠しました。妊娠時の年齢は39歳・出産時は40歳。そして旦那は42歳です。
自然妊娠でも、不妊治療での妊娠でも子供が障害を持って産まれてくる確率は変わらないとは言われています。
私は都内でフルタイムで働いているのですが、30代後半での初産だと出生前診断をしたという同僚が数人いたのもあり、自分もなんとなく受けたほうがいいんだろうなとは思っていました。

まず、私達の両親は遠方に住んでおり、双子の子育てに両方の実家を頼ることができません。
ついでに、私の母親は一人暮らしをしていますが、既に70代・腰が悪く歩くのも支えてあげないと結構困難な状況です。
旦那のお母さんは産まれた時はお手伝いに来てくれるとは言いますが、産んでしばらくしてからはどんなに大変でも子育ては旦那と2人でしなければいけない。いつかは親の介護が重なる…なんて可能性もゼロではないかもしれない。
これから赤ちゃんを出産し、育てることを考えた時、子供が20歳になった時私は60歳・旦那は62歳。

「もし、子どもが障害を持って産まれてきた場合、ユラコは育てる覚悟があるのか?俺にはその自身がない」
旦那には不妊治療をしているときからそう言われていました。

また、私は1年前に稽留流産を経験していました。
稽留流産の理由は、初期の染色体異常で母親のせいではないと言われています。ただ、「以前の妊娠で染色体異常が確かにあった」という事実が気になっていました。

「どんな病気を持って産まれてきた赤ちゃんでも、私たち夫婦は育てるんだ」
そう覚悟をして、高齢出産でも出生前診断をされない方も多くいると思います。

ただ、やっぱり私にはその覚悟は持てませんでした。
子供を産む覚悟がその程度で不妊治療をするなよ!とお思いの方もいらっしゃるかもしれないですが、
逆に「私には育てられないかもしれない」という気持ちで赤ちゃんを産むことは絶対あってはならいないと思いました。

そういったさまざまな理由で、私たち夫婦は
出生前診断を受診し、もし陽性だった場合は赤ちゃんを諦める。

という意思決定をし、出生前診断ができる病院を探しました。

双子で出生前診断をするという覚悟

双子で出生前診断をする場合、どちらが染色体異常を持っている子かは判定できません。
そして1人だけ堕胎するということも現状はできません。
つまり、双子で出生前診断をし、陽性だった場合は2人とも産むか堕ろすかの選択となります。


ネットで検索し、そう理解していても、出生前診断を受けるのは、正直こわかったです。
日々体調の変化や大きくなるお腹。2冊受け取った母子手帳で妊娠を実感していたし、万一陽性とわかったら、私は果たして赤ちゃんを諦められるだろうか…そんな不安な気持ちで病院を探しました。

出生前診断にNIPTを選んだ理由

調べてみてわかったのですが、出生前診断はまだまだ否定的な考えが多く、総合病院などの産院では「推奨しない」と謳っているところも多いです。私が出産する総合病院でも出生前診断をやっていませんでしたが、検診で先生に相談してみたところ、用紙を見せてもらい説明を受けました。

私のNIPT受診までの病院決定スケジュール

  • 2021年12月6日 産院初外来(7w6d)
    産院では出生前診断をやっていないことを知る。ネットで診断や病院について調べる。
    NIPTを認可施設で受けようと候補病院を探す

  • 2021年12月21日妊婦健診(9w5d)
    出産する病院で出生前診断について相談。先生の説明・意見を聞く

  • 2021年12月22日病院を予約
    愛育クリニックで受けることに決め、WEBフォームで予約する。

  • 2022年1月15日NIPT受診(13w2d)


    私の産院の担当医の見解を含みますが、以下が自分でもいろいろ調べてNIPTにしようと決めた経緯です。

NIPTはあくまでも非確定検査

出生前診断には「確定検査」「非確定検査」があり、NIPTはあくまでも非確定検査。

GeneTech株式会社NIPT事前学習動画

非確定検査には


母体血清マーカー検査(感度約80%・陽性適中率約14%)
コンバインド検査(感度約80%・陽性適中率約14%)
NIPT(感度約99%・陽性適中率約91%)


と大まかには3種類があるけど、感度や陽性確定率に大きな差があります。

GeneTech株式会社NIPT事前学習動画

費用は
母体血清マーカー検査・・・3万円程度
コンバインド検査・・・3万〜5万程度
NIPT・・・20万円程度


NIPTが一番費用が高いけど、他の検査は偽陽性が出る場合が結構ある。
陽性が出た場合、母親はどういう心理になるだろうか?そういった観点からも、高齢出産で金銭的に許すようであれば、NIPTの受診がおすすめとのことでした。

陽性になった場合を考え、認可施設で受けるべき

NIPTの受診ができるのは、日本医学会から認定を受けた認可施設・それ以外のクリニックの非認可施設があります。
一般的に認可施設は35歳以上しかNIPTを受けられません。(病院によっては年齢制限がない認可施設もあります)

大きな違いは、万一陽性判定になった場合。
認可施設はきちんとカウンセリングや説明をしてくれるけど、非認可はそうでないところが多い。
万が一ではあるけれど、陽性になった場合のことを考えておかないと、一番苦しむのは母親だから、35歳以上の場合は認可施設の病院でNIPTを受診することを産院ではおすすめされました。

確定検査には低確率であるが流産・死産のリスクあり

GeneTech株式会社NIPT事前学習動画

流産・死産率といっても100分の1、300分の1ですが、リスクがある観点から
まずはNIPTを受診して、もし陽性がでた羊水検査などの確定検査に進むというのでいいということでした。

私がNIPT受診を検討した病院一覧

「NIPT 東京」とかで検索をすると非認可施設ばっかりがでてきます…
認可施設で受けたい方はこちらで病院を探してみるのがおすすめです。

私は東京在住なので、各認可病院のHPを確認し、HPの内容説明がしっかりしているかの観点で候補の病院をリストアップしました。
病院のHPによってはNIPや出生前診断の説明が書かれていなかったり、通院中の妊婦しか受け入れてくれなかったりというのが結構ありました。

  1. 国立成育医療研究センター
    ○成育医療の国立専門機関であること
    ✗通院中の医療機関を通じて予約をする必要あり
  2. 東京慈英会医科大学附属病院
    ○成育医療の国立専門機関であること
    ✗通院中の医療機関を通じて予約をする必要あり
  3. 愛育クリニック
    ○通院中の医療機関からの紹介状不要でWEB予約ができる
    ○小児遺伝外来がある

人によってどういう観点で病院を選ぶかはそれぞれです。
非認可施設だとヒロクリニックやFMC東京クリニックなどが有名みたいですが、私は双子ということもあり、安心感を優先し認可施設に限定しました。
また非認可では性別も教えてくれたり、他の遺伝子異常も診てくれるみたいですが、認可では性別による堕胎を防ぐため性別は教えてくれません。

NIPTを受診するかどうかは夫婦でしっかり話し合い、納得して決めるしかない

私の場合、早めにNIPTを受けたかったので紹介状不要・遺伝外来や母子医療に精通しているということから愛育クリニックで受診することにしました。
愛育クリニックは認可施設ですが、年齢制限なしでNIPTを受診できます。
35歳以下でも認可施設で安心してNIPTを受けたい方にはおすすめしたい病院です。

NIPTでわかるのはあくまでも21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー・13トリソミーの遺伝子疾患だけです。
赤ちゃんの先天性疾患にはもっと様々な病気があり、NIPTで判明するのはその全体の25%程度と事前学習動画で説明されていました。
さらに産まれてからも予期しない病気にかかる可能性だってあります。

それでも出生前診断を受けるかどうか?
万が一陽性が出たらどうするのか?

そこまで夫婦で考えて、納得と覚悟をもってNIPTは受けるべきだなと思いました。

出生前診断について、いろいろ情報を調べたのですが、出産する産院などではあまり提供されておらず私も戸惑いました。
私の経験が誰かのお役に立てばば幸いです。


次回は実際に愛育クリニックでNIPTを受けた経験について書いてみようと思います。

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  • この記事を書いた人

maki

3年半の不妊治療を経て2022年に40歳で男女双子を出産。 現在フルタイムワーママとして働いています。 産休を機にブログを開始。 双子妊娠・出産・育児についてを発信しています。 本業はエンタメ業で働く社畜。

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