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産休・育休取得は迷惑?会社に妊娠報告したら管理職降格を告げられてモヤッた話と気持ちの整理のつけ方

産休・育休取得は迷惑?会社に妊娠報告したら管理職降格を告げられてモヤッた話と気持ちの整理のつけ方

今回は半分日記のような記事です。

女性は妊娠したらさまざまな環境変化があるなと痛感しています。
身体の変化・心の変化・そして社会的ポジションの変化。

妊娠した働く女性のとって訪れるのは、妊娠の喜びと同時に
「仕事どうしよう…」
ではないでしょうか?以前ブログに会社への妊娠報告について書きましたが、

【職場への妊娠報告】いつ言うのが正解?現役管理職・39歳で双子を妊娠をした私の場合
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それを機に私は管理職を降りています。
双子妊娠、産休も単胎妊娠より長く取得するので、結果として今は納得しているのですが、
言われた時は相当モヤモヤしましたし、今まで積み上げたものが崩れ、否定されたような気持ちになりました。



職場に妊娠報告をした途端、管理職降格や、プロジェクトリーダーを外れるように提案され、
同じような気持ちになった女性も少なからずいるのではないでしょうか?

当時の私が、どう気持ちを整理したかについて書いてみたいと思います。


私のキャリア遍歴

私のキャリア遍歴

私は現在40歳で、今年で社会人16年目になります。
(今数えてみたらこんなに時間が経ってた怖い…)
インターネット業界やエンターテインメント企業界隈で転職は3回していて、現在4社目。
ハードワークが多い業界かと思います。

「バリキャリ」という言葉には、(頑張っている女性を揶揄してる感じがして)違和感があるのですが、
責任のある・面白いと思える仕事をしたかったので、管理職は経験したい!できるなら出世して給料をあげたい!
と若い頃から思っていました。
そのため長時間ワークや自宅でも仕事をするなんてこともザラでした。
なので世間的にいうとバリキャリの傾向にある人かなと思います。


28歳で管理職になり、29歳で1回目の転職。その後やりたいことができる環境や、
キャリアアップを目指して何度が転職しましたが、数社で管理職を経験しています。


今の職場では、とあるプロジェクト立ち上げから担当していて、立ち上げ期の激動を経験した後
ポジション的には部長として仕事をしています。
(ごくごく小規模な組織なのでマネジメントしているメンバーは少ないです)

3年半前36歳頃から不妊治療を開始し、ハードワークと不妊治療を両立しながら
体外受精でようやく2021年に一度目の妊娠。
しかし、妊娠7週で稽留流産をしてしまいました。
妊娠した喜びから一気にどん底に突き落とされ、流産をした子どもをお腹に残しつつ、
いつ自然排出しちゃうかわからない状態で、夜用ナプキンをつけ、
何かあった時のためのビニール袋やゴム手袋を持参し出張にも行きました。


「いったい、私はこんな時に何をやってるんだ…」



さすがに精神的にキツかったので、21年末の面談で上司に不妊治療をしていることを告げ
仕事をしながらも、治療は優先して続けていくという話を初めて打ち明けました。

2度目の妊娠で、双子を妊娠しているのがわかったのは、部長になって数ヶ月という状況でした。

妊娠報告したら、管理職を降りたほうがいいと言われた

妊娠報告したら、管理職を降りたほうがいいと言われた

私の場合は、妊娠8週目に上司に妊娠報告をしました。
上司は男性ですが、自身が不妊治療の上で子どもを授かったことから、
私の不妊治療についても理解していましたし、

「おめでとう!」

と反応してくれました。

その時同時に言われたのは、

「今の部長のポジションは一旦はずしたほうがいいね」

ということでした。

あ、私、管理職じゃなくなるんですね・・・



妊娠・出産を機に管理職を降格するのは実は厳密には違法

ひとまず1度目の面談では、誰に管理職を引き継ぐか等の話までは決定できず。
すごくモヤッた気持ちになりました。

「妊娠 管理職 降格 違法」など調べたりして。

出産を契機として復職後降格させることは、男女雇用機会均等法9条3項が禁止する「不利益な取扱い」に当たり、原則として違法となります。例外的に違法とならないのは、労働者が同意し、かつ一般的な労働者であれば同意するような合理的な理由が客観的に存在するとき、または、業務上の必要性から特段の事情が認められる場合です。労働者が復職後に管理職に戻りたいとの希望を有している場合には、業務上の必要性から特段の事情が認められる場合を除いて、出産を契機として降格させることは違法となります。労働者の意思に反して降格させることは控えて下さい。

https://www.businesslawyers.jp/practices/1154



労働者の意思が伴っていれば問題ないが、意思が伴っていなければ違法とのこと。

管理職を降格した時の気持ちの整理の付け方

管理職を降格した時の気持ちの整理の付け方

管理職降格を告げられた時の私は
内心今まで頑張ってきた評価や功績・積み上げたものが一気に破壊され、
自己否定をされたような気持ちになりました。

「プロジェクトの立ち上げから私がやってきたのに…」


ただ状況は状況。
一度冷静になって「今」の優先順位は何なのかを考えてみました。

幸い、私の双子妊娠初期はつわりがほとんどなかったのですが、
これからお腹が大きくなるに連れてどういう状況になるかわからない。

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流産たときだってそうだった。
なんでこんな状態になってまで仕事しているのかと考えたはず。

そう考えてみると優先順位は

この双子を健康に産みたい。
そのためには体調を整えたり、環境を準備したり、気持ちを出産・子育てに切り替えるべき。


という結果になりました。

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管理職と妊娠の両立は現実的に可能か?考える

当時私は片道1時間かけて通勤をしていました。
会議が一日何件も入り、外部のお客様と会うことも多かったし
エンタメ系の仕事なので、土日にイベント本番が入ります。
イベント本番の現場は、早朝出勤・深夜勤務・長時間。体力だって使います。

その上、管理職はストレスの多い仕事がたくさんあります。
来年度の戦略・予算策定の時期で、会議等の膨大な業務をこなした後に作業時間をつくり
戦略資料や予算資料を作成しなければなりません。

私の妊娠と仕事の両立検討ポイント

  • 妊娠して同じペースで仕事ができるのか?
    →無理。往復2時間の通勤は今はできても、お腹が大きくなったらつらい。コロナも怖いしリモートワークのほうが安全
  • 仕事に抜け穴をつくらないか?
    →無理。イベント本番に行くのは危険。妊娠した身体で何かあったら周りに迷惑がかかる
  • チームが円滑にまわるのか?
    →無理。周りが通勤して、自分だけリモートワークしていたら様子がわからないことが多々起こるし
    気軽に相談も報連相もしづらい。うまく回らないことがでてくるはず

私が産休するまで今のポジションでいたい!と主張したところで
職場環境にひずみが出てきてしまうことを再認識しました。
現実的に考えると管理職を継続するには無理がありますぎました。


そこで、以下のようなスタンスで仕事をしようと決めました。

妊娠報告後の仕事のスタンス

  • 完全リモートワークにきりかえ
    都内のコロナ感染者が増えて来たこと・往復2時間の電車通勤は妊婦には辛いことを考慮し
    完全リモートワークに切り替えを依頼しました
  • 体力を使う仕事は避ける
    イベント本番は中途半端に参加しても現場にいけないので、そういった業務を外してもらい
    体力仕事はさけるよう配慮してもらいました
  • 予算・戦略などの方針決めの仕事だけは完遂する
    一番ストレスのたまる重要業務です。この仕事を引き継いでも良かったのですが、現実的にこの少数プロジェクト
    かつ今までの状況を把握して来年度の予算や戦略を作る引き継ぎ先を探すには無理がありました。
    そのためこの業務は私が自宅でやりつつ、新しい部長とリモートでシェアし、来年度を迎えてもらうことにしました



結局は会社員なので、組織・チームで仕事をしていること。
私が抜けたら結局は最短でも双子たちが保育園に入る2023年の春頃までは戻れないこと。


自分がいなくても、チームが円滑に回るか、このチームにとってどのような状況が一番よい結果を出せるのか
という考え方に切り替えることにしました。

結果、上記のスタンス通りに仕事をすることを、会社に理解、配慮してもらえました。

上司もこういったことから私に管理職を早めにおりて、
妊娠中の身体に負担をかけないようにしてくれたのだと理解し
感謝しています。




実は仕事の私の代わりはいくらでもいる現実を理解する

結果引き継ぎ先は、他の業務をメインに担当していた人に兼務で管理職業務をおまかせするしかありませんでした。

私の職場は、リモートワークやワーケーションなど
自由な働き方は推進されている状況なので、私のプロジェクトのように
出勤メインや土日にも仕事が入るような状況だとなかなか後任も見つかりません。
相当な覚悟をもって異動してこないと、いきなり管理職としてマネジメント業務をやるには厳しい環境だったのです。

引き継ぎ先の人は私が担当している業務は慣れていなかったので
私が資料を作るとはいえ、数字の意味やロジックを理解するのが、相当大変そうでした…

そこで口頭のみの引き継ぎは無くし
すべてを資料化して残しておくことを心がけました。

どういうロジックで数字が作られているかわかるように記載しましたし
この案件は、どういう経緯や関係者がいて、契約書はどのフォルダにあってなど…
細かいこともスプレッドシートにまとめ、1on1の時間を設けて話をしました。

結果、私は4月から有休を使って産前休暇を取得したのですが
困ってどうしようもない、助けて!というようなLINEなどは来ていません。


私だからできる仕事なんでそうそうないんだな。
仕事での私の代わりはいくらでもいる。

そう気づきました。

私がいなけりゃいないで仕事は回るし、新しいチームになっていくだけのこと。


ワーママの先輩(友人たち)の話を聞く

私は40歳の高齢出産なので、神経質になっているところもあり、
毎週オンラインで一緒に運動をしている友人2人以外、友人に妊娠報告をしていません。

ただ周りは育児休業から復帰し、保育園や小学生の子どもを育てているワーママはたくさんいます。
そういうった友人の仕事と育児の話を聞くとみんな口を揃えて

「リモートワークになって本当によかった。
時間のコントロールがしやすいし、通勤と比較して格段に仕事と育児の両立がしやすい」


といっていました。

ましてや我が家は双子。
通勤という時間やオフィスという場所にとらわれない働き方を選択するほうが
精神的にも現実的にも楽なのではないか

と思うようになりました。

まとめ:管理職降格は環境変化のひとつに過ぎない

管理職降格は環境変化のひとつに過ぎない

産前休暇に入って、
健診で双子の成長を見るたびに感じる気持ちの変化
妊娠後期になるにつれての体調変化
出産準備で育児グッズを買ったり、Twitterでマタ垢の皆さんの出産報告や
先輩ママさんと絡んで知る 「私個人」から「子どものママ」への気持ちの変化。

管理職降格で「仕事人としての私」を否定されたような気持ちに一瞬なったけど
それに代わる環境変化が、妊娠と出産ではどっと押し寄せてきています。

今となっては
管理職を降りたことも、環境変化の1つでしかなかった
と理解し納得しています。


まだ双子を出産して、その育児のハードさを体感していないので、
育休復帰後に産休前と同じスタンスで仕事をしたいかどうかは、
その時になってみないとわかりません。

管理職に戻りたい!と思うかもしれないし、そんな場合じゃない!となるかもしれません。
双子たちの成長にも寄り添っていたいし、いろんな教育や経験もさせてあげたい。
そのためには稼ぎ続けることは必要です。


仕事をして、ある一定の評価を貰う
「仕事人としての私」は
16年間自分の重要なアイデンティティのひとつだったことは確か。

育休明けどういうスタンスで仕事復帰を望むのかは正直現時点ではわからない!
ですが
子育てを通してや、先輩ワーママの経験を聞きながら
自分なりの仕事と育児の両立を模索していきたいと思います。


きっとこれからも色々悩むんだろうなぁ…




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  • この記事を書いた人

maki

3年半の不妊治療を経て2022年に40歳で男女双子を出産。 現在フルタイムワーママとして働いています。 産休を機にブログを開始。 双子妊娠・出産・育児についてを発信しています。 本業はエンタメ業で働く社畜。

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