双子育児 育児休業

共働きで10年以上ワンオペ家事を押し付けた意識低い系夫が、双子出産を機に育休を10ヶ月取得することにした話

共働きで10年以上私にワンオペ家事を押し付けた意識低い系夫が、双子出産を機に育休を10ヶ月取得することにした話

ワーママのみなさん、家事・育児と仕事の両立について夫ときっちり分担できていますか?
プレママのみなさん、出産に向けて家事や育児の分担は夫ときっちり話し合えていますか?

仕事と家事・育児の分担って
結婚生活において直面する大きな課題だと思うんです。

男性の育児休業取得率の低さはたびたびニュースで問題視され
22年4月より育児・介護休業法が段階的に改正されています。


そんな中、私の夫は我が家に双子を迎えるにあたり、
10ヶ月の育児休業取得を会社に申請し、会社に承認されたので
その経緯について書いてみたいと思います。

そんなん言って、大企業でしょ?
そんなん言って、男性育休取得しやすい企業風土でしょ?

いいえ。

夫の会社は上場企業ではないですし、古めの企業体質
ワーママ不在・男性育休取得は前例なし。
そんな夫が育休10ヶ月を取得することに成功しました。


育休を取得したいけど躊躇している男性や
夫にできる限り育休を取得して欲しい!
と思っている女性の参考になればと思います。

共働きなのに全く家事をしない夫

共働きなのに全く家事をしない夫

育休を取得する男性のイメージって
普段から家事や育児に協力的な男性な感じしますよね、なんとなく。
もともと子ども好きな性格だったり。(勝手なイメージですごめんなさい)


実はうちの夫は共働きですが全く家事をしないヤツです。
我が家はファミリータイプのマンションですが、近所の子どもの足音の騒音に
常に怒りを抱いているヤツです。
そんな夫がなぜ育休を取得することにしたのでしょうか?


まず我が家について。
私は40歳で7月に双子を出産予定ですが、27歳で結婚したので共働き歴は12年。
正社員フルタイムで働いています。
仕事においては、数回転職し、管理職を経験しました。


逆に夫は
座右の銘:「現状維持」
可能な限り面倒なことや不要な努力はしたくないという性格です。
スキルアップを目指し、ビジネス書を読んだり自主学習をしたりしている
会社員を「意識高い系」と称するとしたら
空いてる時間は常にスマホゲームとYouTubeばっかり観ている
「意識低い系」の夫です。(あえてそう呼ぶ、夫よ!ごめん!)


家事分担については、
恥ずかしながら、ぶっちゃけて言ってしまいますと、
私はこの12年ほぼワンオペで家事をしてきてしまいました。

結婚するまで同棲期間は2年程あり、結婚してからもだいぶ時が経過していますが、
夫が料理をしたのは今まで合計10回もありませんでした。
周りの友達に話すとびっくりされるレベルです。


もう一度いいますが、私はフルタイムで働いています。
さらにぶっちゃけていうと、世の夫がいう
「俺のほうが稼いでるんだから、妻が家事を多くやって当たり前」論は
双方の収入的に我が家には当てはまりません。


最近まで夫は洗濯機も回せませんでした。
掃除機もほぼ触ったことがありません。
トイレ掃除も1回もしたことがありませんでした。

夫が「俺も家事協力している」というレベルは
皿洗いと・皿を食器棚にしまう・洗濯物をたたむ(私と共に)
一緒に買物に行く・買ってきたものを冷蔵庫に入れるレベルです。


なぜそんな不平等な分担を許してきたのか?
といえば、一部は私の自己責任なのですが、
何度もこの状況を不平等だと訴え、喧嘩したことはありました。

でも何かを頼むたびに
「嫌だ」「えーやりたくない」
とか文句を言われたり

夫が効率の悪い家事のやり方をしているのを見て
私が口出しをすることで
「やったらやったで口うるさく文句いうな!」
と言ってきて、言い争いになったりして。
夫婦あるあるですよね!?

世の中の共働きの家事分担本とかには

「忙しい旦那様が家事をやってくれたら褒めてあげましょう。
旦那様を褒めて伸ばして少しずつ協力してもらいましょう。」

みたいなことが書いてありますが、
私は

は?なんで私も働いて同等にお金稼いでるのに
わざわざ家でも夫教育とか、めんどくさいことしないといけないワケ?
理解不能なんですけど。



と考えていました。

仕事でいうと
その仕事ができない人に仕事を頼む労力と時間のほうが無駄
だったら自分でやるほうが効率的。

という判断を不満を抱えながらもワンオペを選択してしまっていました。



さらにさらにぶっちゃけていうと、
夫は結婚するまで貯金も一切していない
お金を持ってたら持ってるだけ使っちゃう!

というタイプでして
若い頃はクレカでキャッシングもしてしまっているダメ男だったので、
結婚前に同棲する際、夫のクレカは私がハサミで切り刻みました(笑)

そのため現在も夫は自分名義のクレジットをカードも持っておらず、
すべて現金払いのお小遣い制で
家計の管理(投資信託やったり保険を選択したり)は私に完全に一任されています。

家事代行サービスは子どもがいなかったため、一切利用していませんが、
我が家がダブルインカムということもあり、食費をそこまで気にせず
夕食をお弁当屋さんで買ったりコンビニを利用していたり

ドラム式洗濯機・食洗機の導入・ネットスーパーの利用
妊娠してからは、ロボット掃除機の導入など…

私が家計を管理しているのをいい事に、割と私の独断で
お金で家事の効率化を試みてきました。



こうやって事実を書き出すと、普通の共働き家庭からは
結構びっくりするような状況もあると思うのですが…

私が家計を自由にできるし、それに対して夫も大きな文句を言ったりしないし
私が仕事に忙殺されたり、転職を何回もしたり、家事がずぼらで適当だったりしても、
夫はそれを上回るずぼらさだし
毎月携帯ゲームに課金ができるお小遣いがあれば特段何も文句を言われないので


そういうバランスで我が家は成り立ってきたのかもしれません。

双子妊娠を機に「俺、育休取得するわ」と夫が言ってきた

双子妊娠を機に「俺、育休取得するわ」と夫が言ってきた

そんな意識低い夫が、
長い不妊治療期間を経て、2021年の冬
私が双子を妊娠したのが判明したのがわかった時。

「俺、赤ちゃんが保育園に入るまで、ずっと育休取得するよ」

といってきました。
再度になりますが、夫の会社は
いわゆる男性主体の根強い会社で、女性も少ないですし
男性育休取得の前例はありません。


私「〇〇(夫)の会社って、そもそも男性の育休って取得できるん?」

夫「えーそんな人いないし、子ども産んで復帰してる女の人も聞いたことないな。
よく知らないけど、男の人も育休って取得できるでしょ。それにうちは双子だし。
育休したら給料満額じゃないけどお金もらえるんだよね?
だったら俺は休む」

夫「俺は仕事より赤ちゃんのお世話のほうがいい!」

ということで
会社の状況や、前例がない状況で男性が育休を取得することの引け目は
夫には一切関係ない
といった様子でした。


男性の育休取得パターンと夫が長期育休を選んだ理由

参照:育児・介護休業法の改正について/厚生労働省


男性の育休取得パターンは以下のような感じがあると思います。

男性の育児休業取得パターン

  1. 産後の間数ヶ月だけ妻のヘルプ的に育児休暇を取得する
    →一番多いだろうパターン。産まれて数ヶ月確かに大変だけど、1・2ヶ月休んだところで
    子育て終わんないんだよ!まだ首も座ってないよ!つらみ!

  2. 夫と妻が同じ期間育児休暇を取得する
    →一番助かる。ただ2人して収入が減るのでお金の心配あり。

  3. 産後は妻が育児休暇を取得し、妻が復帰するタイミングで入れ代わりで夫が育児休暇を取得する
    →上の子がいたりで、夫が子育てに慣れてワンオペできる場合はこのパターンもありかと。

ちなみに、2022年10月からの育児・介護休業法改正では産後パパ育休といって分割して2回取得できるようです。
上記1&3のパターンで、赤ちゃんが産まれた直後と、妻が復帰する直前に一緒に育休取得
みたいなパターンも可能ですね。

このあたりは、お互いどう子育てしたいかで夫婦で話合って決めるのが良いかなと思います。



【我が家がパターン2を選んだ理由】

  • 初産かつ双子で、1人でも大変な子育てがどれだけ大変かが未知数
  • 私の両親・夫の両親ともに遠方で支援はほぼ見込めない(産後すぐだけお願いする予定)
  • 23年4月に子どもが保育園入るまでの短い期間くらい、夫婦ともに子育てを優先すべきという考えだった
  • お金…なんとかなるでしょう!

もちろんお金は心配は心配でした。
でもこれから一生ある子育てのわずか10ヶ月。


育児休暇期間も、雇用保険に加入している会社員の夫婦であれば
取得開始からの180日は休業開始時賃金日額の67%の額
それ以降は休業開始時賃金日額の50%の額の育児休業給付金が雇用保険から支払われます。


※注意
育児休業給付金の支給上限額301,902円(各支給単位期間ごと)で、6ヶ月経過後の支給上限額は225,300円です。
休業開始前の賃金日額がそれ以上でも上記支給金額までしか支給されませんTT
* 2022年7月31日まで。それ以降は追って上限額が公表されるようです



正直しばらくお金は苦しいけど、(家のローンもあるしね)
10ヶ月くらいなんとかなるでしょう!
と考えました。


男性育休取得の会社への交渉の仕方

(中小企業事業主向け)「改正育児・介護休業法 対応はお済みですか?」/厚生労働省 

前提として、22年4月の改正によって中小企業であっても
育児休業を取得しやすいように制度を導入し、就業規則の整備等を実施することが義務化
されています。

ただ、前例や環境がないと言うことが、
男性が会社に育児休業の取得申し出をしづらい原因かと思います。

そこはある意味私の夫のように

「俺、前例とか知らないけど、育児休業10ヶ月取得しますけど何か問題でも?」

男性が腹をくくることが重要と思います。

男性が育休取得を会社と調整する際の心得

  • 育児休業の取得の環境整備は国から義務化されていることであり引け目を感じる必要は一切ない!
  • どれくらいの期間を取得するのが家族にとって理想の子育てなのか夫婦でしっかり話し合う
  • 上司や同僚が嫌味を言ってきても、一切意に介さない心を持つ
  • 上司と現場業務・いつからいつまで育休取得するかを話し、余裕をもった引き継ぎ・周囲への挨拶を行う


上司ヘの報告等は女性同様早めに、丁寧にすると良いと思います。

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我が家は、そのような心持ちで夫が会社に交渉し
私の出産予定日〜双子が保育園入園が決まる1ヶ月後まで
(2022年7月〜2022年4月育児休業・2022年5月から仕事復帰)
夫婦一緒に育休を取得することになりました。

男性が育休を取得するデメリット。その時妻は何ができるのか?

男性の育児休業取得率
参照:育児・介護休業法の改正について/厚生労働省


4月から育児・介護休業法が改正されると言っても、令和2年の男性の育児休暇取得率はたったの12.65%。

仕事と育児の両立
参照:育児・介護休業法の改正について/厚生労働省



一方、仕事を続けたい女性が、仕事と育児の両立が難しいから仕事を辞めたという人は41.5%



データ見てびっくりしたのですが…この令和時代に?
これだけ共働きしてるのに、女性が仕事を辞めねばならない?
古くさくて草生えます。

ただ、現実として直接言われる・言われないはあるにしろ
夫はこう思われているかもしれません。

「仕事を優先させられない駄目な男」
「仕事に穴を開けることもいとわない迷惑な男」



そして世の夫の皆さん(女性だって産休・育休の時はそうですが)
はこう不安に思っているでしょう。

「長期育休を取得したら干されるかもしれない」
「立場が悪くなったらどうしよう」
「仕事に迷惑をかけるかもしれない」



結局、その不安を支えて後押しするのは妻しかいないと思っています。
うちの夫も

「来年戻ったら、俺って会社に座席あるのかな〜?
どんな働き方になってるんだろう?」

と冗談交じりで言っていたことがあります。

夫のような、
「周りに何を言われても意に介さないKY人」
でもそう思う訳なので
仕事優先の男性ならより、そういう不安を抱えているのではないでしょうか。


そういう夫の状況は、妻は理解してあげないとな…と思いました。

夫が育休不安を訴えた時妻ができること

  • 「いざとなったらどうにでもなるでしょ!共働きなんだから!」と伝える
    →席無くなったら、今持ってるスキル(夫の場合は映像編集)で自宅で仕事するとか
    どんな働き方でもできる時代じゃん!みたいなことを言いました。私も稼いでるしね。


  • 「一緒に育児休業を取得できて家族の時間が持てるなんて、一生に一度かもしれないよ!!」
    と素直に一緒に子育てができる時間が嬉しい気持ちを伝える
    →一定期間でも家族の時間が大事と優先させてくれたことは素直に嬉しいです


私は上記のようなことを夫に伝えました。
無事、夫は10ヶ月育休を会社に申請し、受理されました。


まとめ:夫と一緒に育児のスタートラインに立つ

以上が夫が10ヶ月育休を取得することになった経緯です。

うちの場合は、双子で両親遠方ということもあり、

私がワンオペ育児をするなんて絶対ムリ!つらい!

と内心思っていたので、夫が長期育児休業を取得しすると言った時
嬉しかったです。

夫の細かい心理は私にはわからないけど、
少なくとも彼の中では今
仕事よりも、産まれてくる赤ちゃんとの時間のほうが重要
ということでしょう。


産むのが生物学的に女性しかできないというだけで、
私も夫も子育てスタートラインに一緒に立つ。
ママじゃないとできないことなんて、授乳以外ない!

上記は我が家の場合なので、会社員じゃなくフリーランスや自営業の家庭だったり、
夫が仕事の上昇志向が高かったりする場合
全然状況違うとは思うのですが、
長期育児休業を取得したいな…と考えている男性やご夫婦の参考になればと思います。


で、
「お前の夫は今まで全く家事しないやろ!」
というツッコミについてですが…

現状その通りでございます。

育休期間だけではなく、仕事復帰をしてもこれから子育ては続きます。
今が私がワンオペから抜け出す最後のチャンスかもしれません。

家事や育児ができる・できないではなく
家事や育児をするか・しないか。

育児に関しては私も、夫も同じスタートラインで何もわかりません。

そんなことから、わーきゃー言いながら
今我が家は家事・育児の分担を考えて着手し始めています。

鉄は熱いうちに打て!今打つしかない!
ということで、

家事を全くしてこなかった意識低い系夫が10ヶ月育児休業を取得したら
どれだけ家事・育児力が成長するのか?


の成長記録(w)

についてはまた別の機会に書いていきたいと思います。

※男性育休については夫婦の考え方やお互いの働き方のバランス・環境・気持ちがあるので
長期取得がいい!ということを主張しているわけではなく
我が家の場合は、共働き会社員という状況から長期を選択したという事例です。
一番は夫婦で事前に話し合い、子どもが産まれてきてから
「こんなはずじゃなかったのに」
というズレが少しでもなくなるようにできればいいなと思っています。



長くなりましたが、育児休業や家事・育児分担については
私もこれから試行錯誤していく感じなので
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  • この記事を書いた人

maki

3年半の不妊治療を経て2022年に40歳で男女双子を出産。 現在フルタイムワーママとして働いています。 産休を機にブログを開始。 双子妊娠・出産・育児についてを発信しています。 本業はエンタメ業で働く社畜。

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